Style by dreadnote

主に山口県下関市での釣り、狩猟、キャンプ等の記録です

彼女は猫である、名前は無かった

ネコが死にました。

前からブログでも、痩せたなぁとか、毛のツヤが、とか言ってたけど。。。

オレのトレードマークでもあるこのブログのHTML版のTOP画像のネコです。

撮影時は2011年です。

たくさんの人に見ていただいて、このブログが少しでも頑張れているのは彼女のおかげだったかもしれません。

今でも心に残っているのは、2chであったコメントの「あのダラダラした雰囲気は好きだよ」ってのです。

彼女(この記事ではネコをこう呼ばせてください)が持つ表情や仕草、感情が、そういう雰囲気を演出、

いやもっと言えばこのブログを支配していたのかもしれません。

彼女との馴れ初めはオレが15の時です。今から18年前か。

受験勉強もだるいのでコンビニに飲み物(お察し)やおやつを買いに行った時のこと。

彦島有料の交差点のとこの草むらから愛らしい鳴き声がしたので、見てみるとちっちゃな彼女が。

うーん、お腹が減ってるのかなぁ、と思って、おやつのベビースターと飲み物(お察し)をあげた。

とても愛らしくて、んにゃんにゃ言いながら食べてたんです。

まだちっちゃくて、軽快で、オレの頭に、肩に登って頬を寄せて、、、

彼女は誰でもよかったかもしれないがオレは一発で好きになったんだよ。。。

じゃあ、またね、会えたらいいね!さようなら。。。

だって、やっぱり勝手にはうちじゃあ飼えないよ。

でも彼女はピコピコ着いてきちゃったんだよ!

子猫からしたら結構ある距離じゃないかな。おまけに全然知らない土地に、知らない人に。

楽しそうに、嬉しそうに、なんだか不思議そうなのか不安なのか、一生懸命ついてくるんだぜ?

ほんとに子猫だから、4本足をバタつかせて、ピコピコピコピコ。

逃げても嬉しそうについてくるんだよ。それに出会った時のあの仕草、、、

オレは一緒に居たいと思ったけど、家までついてきちゃったし、、、

子猫だからミルクや他になんかあげたと思う、コレで気が済んだらどっか行けよな。

と思ったら結局ナァナァで死ぬまでうちにいたって訳です。

オレは猫アレルギーだし、親父は猫大嫌い。ほかの家族はそうでもないかな。

まぁ反応は微妙だけど居着くからにはみんなで可愛がったよ!

親父は彼女がずっと嫌いだったけど、なんだかんだ彼女の愛らしさ、というか、

オレにしたような仕草を誰にでもするから、とっても愛嬌がいいから、

猫自体が大嫌いな親父にも甘えたり、一緒にいようとしたりするからまぁいいかって感じ。

結局彼女は親父のことが2番目に好きになったんじゃないかな。

好きにさせてくれる上に、過度に干渉はしないから。

親父は積極的に触ったりはしないが、彼女からの要望、横で寝させろとかご飯とかは全てこなしてたからかもね。

オレはアレルギーよりも、オレが彼女に対して責任もあるし、何よりも一番大好きだったからね。

一緒に寝たり、散歩したり、遊んだり、楽しい毎日だったよ。

あ、このネコ変わってて散歩できるんだよ。

最初にオレについてきた時と同じで、とにかくオレのことを追っかけてくる。だからオレが先行すれば散歩はできるんだよ。

とにかく彼女はみんなに甘えて、しかも献身的だった。

甘える方は一緒に寝たり、帰ってくるとお迎えしてくれたり、おねだりもするし、呼ぶと返事もちゃんとするんだよ!

彼女も色々してくれるんだ。

鳥や虫が飾られてたり、出入り口にホラホラ!って自慢げに持ってきたり(頑張ったところを見せようとしたのかな?)、

指をいっつもペロペロしてくれるし、まぁ一緒にゴロゴロしてくれるだけでもいいんだけどね!

時は流れて、実家にも弟夫婦に子供ができて、、、

彼女は色々なことを子供に教えてくれたんじゃないかなと思う。

ちいさな生き物は弱いこと、お袋が子供たちが彼女を丁寧に扱うよう教えてた。オレもね。

生き物は気まぐれだってこと、でもときには好ましい態度をとってくれる、ああ、でも彼女の場合は度々かな、ってこと。

愛でること、丁寧に扱うこと、慈しむこと、共に楽しむこと。

生を受けた者は何らかの使命を果たして、誰もが変わらず、平等に、死ぬこと。

思い出をくれたこと、愛させてくれたこと、愛してくれたこと(これは彼女のことなのでよくわからないが)、

ブログの読者の方にもそういう、愛おしいとか、可愛らしいとか、そういった感情を持ってもらえたかもしれませんし、

愛嬌を振りまいてアピールしてくれた。彼女の名誉からいうと、多くの人の記憶にのこってくれたかもしれません。

子供にとっては初めて死ぬということの学びだよね。

死んだのはいつも家族の誰かの帰りを待っている玄関前でした。

厳密には玄関で待っていたことは今まで誰も見たことがありません。

だって誰か帰ってくる足音がすると車庫の上から誰かを確認したら猛ダッシュでぐるっと階段を下りて迎えに来るから、、、

玄関で、誰か帰ってきて、さっそく甘えようとか、ご飯をもらおうとか、いつもみたいに走ってお迎えに行こう!と待っててのかな。

きつかったのかな。いつもどおりしようとおもってたのかな。甘えたかったのかな。

そこで横たわっていたそうです。甥っ子が学校から帰って大変だ!と思ったそうです。

彼女の最後をちゃんとみんなに伝えてくれてくれて本当にありがとう。

猫って調子が悪いと隠れちゃってそのまま、とかあるみたいだし、こんなに正々堂々と、いつもどおり、みんなに愛されようとして、

彼女からもいつもどおりの、、、でも、もうだめだったんだよね。。。

さようなら、ありがとう。

一生忘れません。

彼女は愛おしいネコでした。名前はありませんでした。

ちょっとだけ写真を集めました。

物好きな方はお付き合いください。